2004年10月31日

昨日は、ドイツ人、レバノン人、アイルランド人、ペルー人の友人ら6人と、最近開いたばかりのレバノン料理の店へ行き、ひさしぶりに夜のSchwabingを徘徊してしまいました。

実は私は、にんにくや香辛料の利いたレバノン料理に目がありません。昨日行ったGeorgenstrasse のCeder Gardenという店は、元はIl Gattopardoという有名なイタリア料理店でした。レバノン人の友人も、「ここはうまい」と太鼓判を押しておりましたし、サービスも上々でした。(お客商売は、ドイツ人よりもアラブ系の人々の方が、気が利く場合が多いようです)。

香辛料のきいた鶏肉、羊、棒状のひき肉に生野菜、それに白濁したアニスのような味のするラキというアラブのお酒を飲んで、出張ベリーダンスを眺めていると、あまりミュンヘンにいるという気がしません。レバノン人の友人は、クリスマスに3週間ベイルートへ帰ると聞いて、うらやましく思いました。

締めはカルダモンの入ったアラブ風コーヒーと、薔薇水のかかったババロアのような、あまーい中東風のデザート。ラキはかなり匂いの強いくせのある酒ですが、肉料理を食べる時には、消化を助けるので、あとで胃がもたれません。

食事の後は、みんなで二次会に流れて、Leopoldstrasseにあるトルコ人のディスコで午前1時半まで踊ってしまいました。地下のディスコには、トルコ風ロックの生演奏が耳をつんざくばかりのボリュームで響いております。客のほとんどは若いトルコ人で、すごい盛り上がり方です。

ドイツ人の多いディスコよりも、はるかにエキゾチックでありました。ドイツからトルコや中東への距離は、日本よりもはるかに近いのでございます。

車まで歩く途中に月を見上げたら、まるで巨大なリングのような雲が、月の周りにかかっており、道を往くドイツ人たちが、不思議そうに眺めておりました。とても不思議な光景でしたが、世界各地で多発している天変地異の予兆でないとよいのですが。